注文住宅に

手にする家が変わる! 注文住宅の満足度を高める5つのポイント

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「10年前に、自分の考えた通りに設計をして、注文住宅のマイホームを建てました」

という方にお会いすることがありました。
その方に、「では、相当満足する家になりましたね」と質問すると、帰って来た答えは意外なものでした。

「いいえ、10年経って、とても住みにくい家になってしまいました。今度家を建てることがあったら、自分の考え通りにはしません」

新築時は、自分の考えた通りにつくった自慢のマイホームだったはずです。
それが10年、あるいはその前から、住みにくい家に変わってしまった訳です。
満足感があった期間は数年しかなく、その後は住みにくい家に住み続けなければいけません。

これでは、何のために一生の買い物であるマイホームを注文住宅で建てたのか分かりません。

注文住宅で建てる理由は、自分の考えや要望を反映した家が出来ることで、すでに出来上がっている分譲住宅やマンションにはない、高い満足度を得られることにあります。

満足のいく家の室内

しかし、現実には注文住宅を選んだものの不満の残る家になってしまったり、住んでわずか数年で「建て替えたい」と思ってしまう家になってしまったという話を耳にします。

なぜ、高い満足度を求めた注文住宅が、違う結果の家になってしまうのでしょうか?

その理由は、注文住宅に対する解釈で不足しているものがあるからです。
この不足している点は、注文住宅を考える上で、本当はとても重要なことになります。
しかし、それはこれから注文住宅を選ぶ人には、まず伝わることはありません。
なぜなら、普通の建築会社では、ほとんど知られていないこと、あるいは知っていても伝えようとしないことだからです。

今回ご紹介する、注文住宅5つのポイントを理解しておくことは、マイホームの満足度を大きく左右することにつながります。
家づくりに反映したとしたら、手にするマイホームが変わることでしょう。 

満足度を変える3要素

注文住宅のどこに満足を求めるのか?その多くは、耐震性、省エネ性などの性能面と、家事動線、収納量などの機能面となります。
そして、性能面と機能面を満たすための要望を注文住宅により実現することが、満足度のアップにつながると考えられています。

確かに性能、機能とも住宅には必要なことです。しかし、わずか数年で満足度が下がり始める家も、性能、機能を主体とした家づくりをしています。

では、満足の持続する家を手にするには、性能、機能以外の何を求めれば良いのでしょうか?

満足度を変える3要素とは・・・

  • 美しさ
  • 快適さ
  • 心地良さ

人が暮らす住まいとしての3要素です。なぜ、この3要素が必要なのかと言うと、人が無意識のうちに常に感じることであり、常に求めていることだからです。
満足度が上がる美しさこの美しさ、快適さ、心地良さが満たされていると、とても高い満足度につながります。

人は昔から、美しさ、快適さ、心地良さを求めています。その3要素を加えることは、注文住宅の満足度を変えることになるのです。

満足度を変える3要素を重視した家づくりをした方々は、圧倒的な満足を得ている事実があります。

設計のポイント

注文住宅において、家の設計を始める場合、通常間取りを決めてから外観を考えます。つまり、間取りのための平面図面を先に仕上げ、次に外観の立面図面を仕上げることになります。

家づくりが始まると、間取りで満足度を満たすために、あれこれ平面図面の変更を繰り返します。そのうち、家の形状、窓の位置など外観を構成する要素が影響を受けることになります。

平面図面がまとまった時には、家の形状、玄関・窓の位置や大きさに、多くの変更が加えられています。しかも、この平面図面の検討段階では、外観への影響はほとんど意識のうちに入っていません。

間取り平面図面たとえば、憧れの素敵な外観の家があったとします。その家の窓の一部のサイズが小さくなり、位置がズレてしまったとしたら、外観の見た目の印象は相当変わります。憧れだった家は、どんな家に見えるでしょうか?

残念ながら、外観を重視しない日本の家づくりでは間取りが優先され、家に素敵さを求めている人も、外観が二の次になっていることの問題に、なかなか気が付かないのが実情です。

では、とうしたら良いのか? その解決策は・・・

間取りと外観、同時にプランを立てることです。

もし、心ときめくような外観の家が目の前に提案されたとしたら、どうするでしょうか? 出来るだけ立面図面の外観を変えないように、平面図面の間取りを調整するはずです。

間取りを優先する提案と、外観を同時にする提案では、プランは大きく異なります。外観を軽視した注文住宅では、まず持続する満足感は得られないでしょう。
間取りと外観を同時に検討することが出来るか、出来ないかで手にする家が変わってしまうのです。

見た目の満足

家づくりを始める時、見た目を大切に考えている人はあまりいません。見た目とは外観だけでなく、内観も含みます。
仮に提案された平面図面を検討するとします。そうすると、ほとんどの場合、部屋の広さに配置、収納の確保、家事の動きやすさ・使いやすさ、部屋の明るさの検討に時間が費やされることになります。

平面図面を机の上に置き、上から見続けていると、どうしても平面的な想像をすることになります。
その理由は、薄い紙に書かれた設計図の内容を立体的に想像することは、かなり難しいからです。
もう一つは、どう見えるのかという視点で、図面を見る認識がほとんどされていないからです。

その結果、機能的なことは満足度が求められるものの、見た目の満足度は忘れられることになります。
当然、機能的なことを優先した家が出来上がります。
そして、「このキッチンこんなに使いやすい」、「この収納、こんなにたくさん物がしまえる」、「この動線で、洗濯物もラクに干せる」などの満足を得ることになります。

家事を楽にすることは毎日の暮しのなかで重要です。物が散らからないように、収納を確保することも必要です。
しかし、一つ言えるのは、機能的なことに対する満足感は、使っている時でないと実感しにくいということです。

では常に満足を実感するのは、どんなことなのか?

五感に触れる家の見た目その一つが、家づくりの際に重視されていない、見た目です。実は、見た目の良さは、満足度を左右する大きな要因です。
にもかかわらず、住まいでは見た目の大切さが重視されることは、ほとんどありません。

人は5感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)であらゆる情報を得ています。その情報の80%超が、視覚から得ていると言われています。
また、人が何かを購入する際の基準も、80%超が見た目という結果があります。人は、それほど本能的に見た目に左右されるのです。

本来、見た目を追求することが人間として自然であるとすると、時代が変化しても、見た目が人の心を左右する大きな要因と言えます。

一生の買い物、家族と人生を共にする場として家に求めるものは何かと改めて考えると、見た目の満足を欠かすことは出来ません。注文住宅を手に入れる上で、見た目の満足を求めないことは本当にもったいないことです。機能的な満足にプラスして、見た目の満足を求めることが、注文住宅の価値を変えることになるでしょう。

正面が家の顔

日本では一般的に家のプランをする場合、日当たりを重視して南側を主体に間取りを考えます。
南側に普段家族が集まるリビング、ダイニング、キッチンを配置し、北側にお風呂、洗面室、トイレ、収納と言った使用頻度の低い箇所を配置します。
したがって、家の外観を見ると南側に大きな窓、その他は基本的に小さな窓となります。

そうなると敷地に接する道路の方位に関係なく、大きな窓がつけられる南側が家の顔としてつくられることになります。この点については、ほとんどの人が何ら疑問を抱いていません。

正面は家の顔

少し意識して街並みを眺めていただくと分りますが、北側道路に接する敷地に建つ家は、お風呂、洗面室、トイレの小さな窓ばかりです。西側、東側道路に接する敷地に建つ家も、小さな窓です。

つまり、道路から見た時に家の顔が見えるのは、南側道路に接する敷地に建つ家だけということになります。
人で例えれば、相手が自分の方を見ているのではなく、横を向いているか、背を向けているということです。

どれだけ素敵な外観の家でも、道路から家の顔が見えなければ、デザインの意味をなしません。
欧米の街並み、建物を見て「素敵」と感じる理由、それは道路から見える正面が建物の顔になっているからです。

満足度の高い注文住宅を望むからには、道路側が顔になるようにデザインすることを心がけてください。

参考までに、家の顔を重視している建築士はとても少なく、依頼する側から言わない限り、誰の目にも止まることのない面が顔になるのはよくあることです。
一般的な、家づくりの常識にとらわれないことが大切です。

任せられるプロチーム

「家は3回建てないと満足出来ない」

という言葉を耳にしたことがありませんか?では現実に3回も家を建てられる人は、いるのでしょうか。
3回どころか、2回建てられる人もほとんどいません。ということは、世の中のほとんどの人が不満のある家に住み続けることになります。
不満の家が人生最大の買い物であったとしたら、こんな悲しいことはありません。
30年、35年もの長きに渡って住宅ローンというリスクを人生に負うことが報われないのです。

注文住宅には、多くの要望を家に反映出来る喜び、充実感、満足感が得られると考えられ、施主主導の家づくりが進められます。建築会社側は、「お客様の要望に応えます」と、施主中心の家づくりを尊重します。

しかし、よくよく考えてみると家ほど高い買い物はないのに、家を建てることが人生で初めての人が、その時のこだわりを実現するために計画の中心となって家づくりが進められるのは、施主にとって一番良いことなのか、冷静に考えると疑問があります。

たとえば、評判の美味しいレストランに行ったとします。
なぜ、そのレストランは美味しいのか? 理由は明確です。質の良い食材を使い、一流の腕を持ったシェフが料理をしてくれるからです。
テーブルについて、メニューを指差し「これと、これをお願いします」と店員さんにお願いするだけで美味しい料理を楽しむことが出来ます。

食材の選定、調理の手順、味付け、盛り付けなどを、いちいち注文する人はいません。美味しい料理が食べられることが分っていることで、細かい注文をする必要がないからです。
そこには、一流シェフ、お店への信頼があります。このように、お客さんはその道のプロフェッショナルに任せ、その期待にプロフェッショナルが応えることで、関係が成立します。

プロフェッショナルのチーム

本来は、家づくりも同じことで、施主が信頼出来る建築会社に注文をし、任せられた建築会社がその期待を超える家をつくることで、より満足度の高い家を実現しないといけません。

新築時「自慢の家」だったのが、10年を経過して「人を呼びたくない家」になってしまうことを耳にします。
家は、施主にとって一生の買い物、建築会社にとっては作品です。新築の時だけでなく、住み続けている間、ずっと自慢の家であるべきです。

世界一の住宅先進国と言われる米国では、新築住宅の70%が建売住宅だといいます。購入者も建売住宅を好んで購入します。
その理由は、個人の主観でつくられた家でなく、プロチームによる完成度の高い誰からも評価される価値のある家だからです。
そうすることで、米国では、中古住宅にも高い価値が見出されているという現実があります。

自己満足で終えるのではなく、誰からも評価される家を手にいれることが長期的な満足につながることになります。
それを実現することの出来る家づくりのプロチームを持った建築会社を選ぶか、それとも施主の言ったことを反映するだけの提案力に欠けた建築会社を選ぶか、その差は人生に影響する大きな違いを生むことでしょう。

まとめ

注文住宅の満足度を高める5つのポイントとは・・・

  • 満足度を変える3要素
  • 設計のポイント
  • 見た目の満足
  • 正面が家の顔
  • 任せられるプロチーム

今回ご紹介した注文住宅5つのポイントは、ほとんど知られていないものばかりでしょう。
しかし、満足度を左右する重要な要因であり、注文住宅を計画する際に忘れてはいけないポイントなのです。

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